噛むことの大切さ

ものを噛めるようになると元気になり、QOL(生活の質)が向上するといわれています。「噛む」という行動は、内臓や筋肉、さらには脳とも結びついています。あごは脳に血液を送るポンプのような役割があり、噛むことによって脳内の血流が改善されることもあるそうです。また、多くの歯科医が自分の歯でものを食べることの重要性を認識しているほか、QOL向上についての多くの臨床報告もあると聞きます。

実際に、入れ歯の状態と認知症や身体機能の相関関係について調査が行われ、その結果、入れ歯の状態がいい人は、認知症と寝たきりが少ないということが判明したそうです。つまり、噛むことによる刺激が、脳や身体機能の神経活動に刺激を与えると証明されたということです。

近年、日本では高齢化社会が進んでいます。噛めるということは、生活を楽しくして元気で快適な老後生活を送るために欠かせない条件といっても過言ではないでしょう。

入れ歯が汚れたままだと、感染症になるのではないかと不安に思う人もいるかもしれませんが、入れ歯が原因で健康な人が感染症になることはほとんどないそうです。感染症になるとしたら、よほど手入れをサボっていた時くらいだと思います。ただし、寝たきりの高齢者などの場合は、口腔ケアを怠ると細菌が肺に流れ込んで、病気になるケースもあるといいます。最悪の場合、命を落とす危険もあるので注意しておくべきでしょう。

感染の心配がないからといって、清潔にしなくてもいいわけではありません。口臭の原因になること場合もありますので、毎日しっかり洗浄しておくのが安心です。